こんにちは。6歳と3歳の娘を持つ元ヤマハ音楽教室講師、現在はフルタイムワーママOLのはるなです。
6歳の長女が幼児科2年目に通い始めて2か月が経とうとしている現在。
行き始めてから7回目のレッスンが終了したところです。
長女は女の子ですが、落ち着きがなくて、私が家で教えていても、
ゲームやりたい、YouTube見たい、絵を描きたい、ブロックで遊びたい・・・。
ピアノの練習中も5分と持たず、幼児科1年目の内容は私が家で指導したのですがうまくいかず。
落ち着きがなさすぎる長女に毎日怒鳴りながらピアノの前に座らせる日々。
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私も長女も限界。
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幼児科2年目からグループレッスンに通わせたら上手くいった。
という経緯があります。
という悩みについて考察していきます。
- 途中で教室の外に出て気分を変える
- 家でおだててほめまくり練習をしてくる
- 子供の気持ちを受け入れる
この3つの心がけで実際に上手くいきました。
私自身がピアノを習ってきた環境
私はヤマハ音楽教室出身ではなく、個人のピアノの先生に5歳の頃からずっと習ってきました。
私の恩師は、東京の有名な音楽高校を出られて、フランスへ留学。
男の子でも本気の子が来ているので、レッスンの入れ替わり時に待っているときも、しっかり楽譜を見て予習。
そんな教室で学んできた私です。
ヤマハ音楽教室の講師試験に受かったとき、
ヤマハ音楽教室のCM「どれみふぁそ~らふぁみ・れ・ど~♪」と、先生の前に整列をして楽しそうに歌う子供たちを見て、
私も、こんな素敵なクラスで頑張って指導するぞ~!と意気込んでいました。
幼児科の現実~講師の立場から~
私がヤマハ講師の試験に受かったのは25歳のとき。
研修を受けて、毎日8時間以上教材研究、伴奏の練習。
見たことも触ったこともないエレクトーンの練習・先輩先生にお願いし、グループレッスンの見学。
そしてようやく、幼児科のクラスを受け持ち、講師デビューすることになりました。
緊張しながら迎えた一日目…(;´Д`)
初めて受け持ったクラスは動物園みたいでした~(;´Д`)
クラスの状況
- 男の子3人、女の子2人の5人クラス
- 1,2歳の下の子が合計3人ママと一緒に座っている状況
- センター会場ではなく幼稚園会場
※幼稚園会場は、幼稚園の園庭と隣接しているところが多く、防音にもなっていないので、外で子供たちが遊んでいる声が聞こえてきて集中できないことが多い
- 2歳の男の子が部屋中を歩き回り奇声を発する
- 1歳の男の子が泣き出して授乳が始まる
- 前に出てきて歌うとき、男の子がふざけて整列が出来ない
- 男の子が私のおしりを触ってくる
- 備え付けのラジカセが古くてCDの音源が飛ぶ
私の優雅なイメージとはかけ離れた想像を絶する環境でした。
一人がふざけるというよりは、音楽を出来る環境ではなかったと思います。
当時はよく分からなかったのですが、親になった今振り返って思うのは、幼稚園会場に集まってこられる保護者の方は、楽しく音楽に触れられたらいいな、ママ友を作りたいな。という目的の方が多かったのだろう、ということ。
とはいえ、音楽教室は「お金を払って音楽を学ぶところ」だと思いますので、騒いだり暴れたりしていいところではありません。
そして、いろんなクラスを見てきて思うのですが、
うちの娘みたいに女の子でも出歩く子はいますけれどもw
男の子の方がやんちゃかなw
このクラスをどうにかまとめて2年後の基礎グレード全員合格に導かねば、と思い、毎回のレッスンが勝負でした。
音響の環境
私物のCDコンポを毎回持ってきてセット。
ラジカセでは音が悪すぎて耳が育たないので、ちゃんとスピーカーがついた重たい機材を毎回運んでいました。
少々愚痴ですけど、音響大事にしてほしい…。
幼稚園教室は設備が整っておらず、音が良く聞こえないところも多いです。
これからヤマハ音楽教室に通おうと思っている方は、少し高くても幼稚園教室じゃなくて、ちゃんとした設備のあるセンター会場を選んであげてほしいです…
下の子対策
騒いだらママと後ろに下がってもらうことに。大人しくしていれば隣に座っていてOK。
突然授乳をするママもいましたが、そこは臨機応変に…ですかねぇ。
レッスンに集中したいので、できれば別室に移動していただきたいところではあります。
そうした、下の子の対応で保護者が席を外しているときは、先生が一緒に弾いてフォローします。
保護者の方にレッスンの最後宿題を伝える時に、各ポイントを個別に説明。
幼児科は耳を育てる大切な時期なので、『聴く』ときには、ちゃんと楽器の音に耳を澄ませる時間を作りたい、と保護者の方にご説明させていただきました。
真剣に一喝
ピアノの前に整列して歌うときに、どうしても黙って立つことができず、話を続けて、べたべた触ってきていた男の子。
2か月ほどたったある日、私は、しゃがんで彼と同じ目線に立ち、彼の両腕を持って、
「A君、前に来たらお背中ピンとしてピアノを見るんだよ!」
と、真剣に伝えました。
このとき、ママのケアも必要だったのですが、子供にまっすぐ立って歌を歌ってほしい!と必死だった私は、本気で彼と向き合おうとしたんですね。
残念ながら、結果的にその子は次のレッスンから来なくなってしまいましたが、先生としては、グループレッスンだと注意もしなければならないのでもどかしいところでした。
ちなみに、この後100人を超える生徒を受け持って考えてみたのですが、まっすぐ立つことが難しい子もいるということが分かりました。
幼児科のレッスンは、どんな子でも音楽の基礎を身に着けてほしい、という思いからカリキュラムが組まれています。
2年後は全員目標達成
そんなこんなで、何とか2年後の基礎グレードの際には、4人全員両手で弾けるし、「ドミソ」「シファソ」の聴音もスムーズにクリアすることができるところまで成長させることができました。
このクラスを受け持った経験は、今の子育てにも活きています。
親として参加し心掛けていること
あれから10年。
今は親として幼児科のレッスンに通っています。
幼稚園会場は環境が悪いことを知っていたので、少しお金がかかっても、センター会場がいいと思い、今のクラスに決めました。
長女は落ち着きがなく、次女も連れて行っているので、1時間のレッスンを乗り越えるのは、結構大変です。
- 途中で教室の外に出て気分を変える
- 家でおだててほめまくり練習をしてくる
- 子供の気持ちを受け入れる
この3つを心掛けています。
1.途中で教室の外に出て気分を変える
長女は2年目からの編入で入ったので、最初の頃は緊張してクラスの輪に入れませんでした。
エレクトーンの椅子の上に寝転がったり、下にもぐって出てこなかったり。
次女も床に寝転がる・・・。
3回目のレッスンくらいまでは1時間持たず、途中で教室の外に出てトイレに行ったりお茶を飲ませたりして落ち着かせました。
他の子も途中でトイレに行ったり、(できないのが悔しくて)泣き出して外に行って落ち着いたりしているので、お互い様で皆さん暖かく見守ってくださいます。
今は長女は慣れてきたので一人でも座っていられます。
2.家でおだててほめまくり練習をしてくる
レッスンに行って、自分が弾けないと癇癪をおこす長女。
なだめすかして家で練習。
家での練習方法は、下記別記事にしています↓
3.子供の気持ちを受け入れる
出来る子はすぐに終わってしまうのであきれて椅子の上に寝っ転がる。
出来ない子は全然できなくて嫌になってダラダラする。
長女も、不器用な子を指導している時間が暇で、ハノンの練習曲を弾き始める。
長女は自分が一生懸命出来ることを先生にアピールしたくて仕方がないのです。
でも、みんなでやっているときに違う曲を音出ししてはいけません。
できることはできるで「すごいね!」受け入れつつ、グループでみんなと合わせる大切さを教えてきました。
幼児科2年目の最初はこんな感じだったクラスですが、
最後の方では、両手でみんなで合わせられるようになりました。
移調を楽しむ子も複数出てきて、レベルの高いレッスンを受けられるようになりました。
発表会用のアンサンブルの練習も楽しく進めていたのですが、
残念ながら新型コロナウィルスの影響で中止になりました。
1年生に上がって、出来る子は専門コースや他の教室に行ってしまうということで、
長女もヤマハ音楽教室は辞めることにしました。
でも、この幼児科の経験が今の音楽活動に活きていて、現在は毎日エレキギターを弾いています。
まとめ
幼児科クラスはまだまだ4歳~6歳の子がいりまじり、いろんな子が一緒に学ぶので、レッスンがスムーズに進まない時もありますよね。
親としてできることは、我が子の成長を見守ること。
そうは言っても、親だって疲れる(;´Д`)
どうしても子供に合わなかったり、辛かったりしたら時には離れたり辞めても良いと思います。
ですが、心配なことがあったらまずは先生に相談してください。相談もなく、突然辞められてしまうのが、先生にとっては一番寂しいことですので( ;∀;)
幼児科までで卒業し、小学校の音楽が楽しい!と連絡をくれるママもいますし、ずっと続けて音楽の道に進んだ子もいます。
子供の個性に合わせて、人生を豊かにする芸術の一つとして、音楽が身近にあると嬉しいです。
まずは幼児科2年間、楽しくレッスンに通って、クラスのみんなで基礎グレードと発表会が成功できるといいですね。
それでは、今日はこの辺で~♪